第3章 恋の芽
幸村視点
俺は顔を洗いに行くために、炊事場の前を通ると賑やかな声が聞こえる。
なんだろうと見てみると優実姫と佐助が笑っているのを見る、俺は何故笑っているのか朝餉の支度で笑えることがあるのか? 真面目に仕事していないのか? とか思い炊事場に入り佐助に話しかけると、驚く佐助。
佐助「ビックリした旦那かぁ〜」
幸村「何がそんなに可笑しいのだ?」
また笑おうとする佐助は深呼吸をして話す
佐助「今年の餅つきさ城下町でやった時の話しだよ」
今年? 今年の餅つき? 城下町?
幸村「何時の話だ?」
佐助「正月今年の」
正月? 今年? 思い出した!! お館様と何回付けるか競いあった時だな!!
幸村「某はお館様に一回差で負けたなぁ、しかしあの餅何処に消えたのだ?」
確か付いてたはずなのだが突然消えたからなぁお館様のウスも消えていたしなぁ、不思議なこともあるものだ。 あっ俺顔を洗いに行くところだった! さてと井戸に行って顔洗おう。