第2章 恋の種まき
幸村視点
何分ぐらいたったのだろうか? 貯蔵庫を五周しているのだが見つからないお館様にあんなに意気込んで、見つかりませんでしたって言ったら確実に殴られるし佐助にも怒られる。 佐助にとって眠り薬は必要なものだ。
幸村「見つからない俺の探し方が悪いのか?」
俺はひたすらに何回も確認して、探していると貯蔵庫に侍女の姿が突然現れた俺は咄嗟のことで、隠れたなぜか分からないが侍女がいなくなったのを確認して見てみる、侍女がいた場所に行ってみると探していた薬だった。
幸村「あったー!!」
大声で俺はついつい言ってしまった・・・俺何やってるんだ箱を確認しよう、開けるとかなり減っていたもう無いに等しい。
箱を持ちお館様の元に向かうこの減り方は明らかに、おかしいと思い俺は大広間に向かい障子の前で膝付いて言う。
幸村「お館様幸村でございます」
信玄「入れ」
障子を開けて大広間に入り俺は箱を渡した、お館様は箱を開けて俺の方を見た。
信玄「幸村よこの減り方はおかしいと思いワシに見せに来たと?」
俺は正座をして床に頭を付け言う
幸村「その通りでございまする」
お館様は黙ってしまった、俺何か悪いこと言ったのだろうか? それとも箱を持ってきてしまったのはまずいのだろうか?
箱を突然横に置き言った
信玄「幸村よ其方に頼みがある、優実の世話を頼む、眠ってる間な」
お館様? 世話って何を具体的に申さってくださませ、あの世話って?
幸村「お館様世話って何を?」
信玄「うむ食事の与えじゃろ、着替えだ」
き? 着替えー?! おおおなごの着替え? 嫁入り前のオナゴの着替え? 無理。
幸村「着替えは侍女に・・・」
信玄「信用ならん、幸村頼む佐助は忙しい」
お館様の頼みであれば引き受けるしかない
幸村「はい、わかました」
信玄「幸村着替えの件だか全部を脱がせて着替えさせろとはワシは言っておらん、上に着てる着物だけじゃ」
なんだ驚いた全部は無いよな、見たい気もするって何を考えている!! 俺はただの優実の世話係を頼まれているのだ!!
夜になり優実姫の部屋に入る、まだ寝ている俺は食事を佐助に食べやすい物を用意してもらい食べさせる、お館様が何回か寝込んでいた時に世話をしていたから慣れていた。