第2章 恋の種まき
明美「じゃあお願いしようかしら、私達は昼餉の準備をいたしますので」
明美はそう言って二人の侍女を連れて行った庭に、残されたのは優実一人だった一人でやる洗濯物の量じゃない、でも頼まれた以上はやるしかない。
ー1時間後ー
大広間では昼餉を食べていた侍女と明美の姿がある、もちろん武田信玄、真田幸村、猿飛佐助、足軽がいた。 佐助は優実の姿が見えないことに疑問をもち侍女に聞いた。
佐助「北条 優実ちゃんの姿が見えないだけど知らない?」
侍女「それなら・・・」
と言いかけたとたん明美が口を挟む
明美「さぁ? 頼まれた仕事が終わらないじゃないかしら? 私達は見ておりません」
佐助は明美の姿を午前中庭で旦那と優実が話をしている時に、影で見ていたのだ嫌がらせをしている。
佐助「ふ〜ん、見ていない?」
冷たい目で見る佐助に幸村は口を開く
幸村「どうした佐助?」
佐助「えっ? いや別にさ優実ちゃんの姿が見えないからさ」
すると障子が開き優実が現れた、自分の席に座るとお膳を食べ始める。
佐助は優実の前に来て話しかける。
佐助「今まで何の仕事をしていたの?」
顔を上げて箸を置いて佐助の方を見て話す優実
優実「明美さんに頼まれた仕事です、洗濯物が量が多くて時間が掛かって、すいません要領悪くて」
明美が優実の方を向いてニヤリと不気味な笑顔をした、幸村を見ると心配そうに優実の方を見ていたものだから嫉妬して懐に隠していた大量の、眠り薬を急須に入れて優実のところに歩み寄った。