第2章 仕事がデキル女...
おっと、こんな話をしているうちに、資料の出力も残り20枚。
うん、よし。
印刷を終えたら冊子状にしてホッチキスでとめる。
最後に、抜けがないかどうかを再度確認して大田さんへ持っていく。
「大田さん、これ、終わりましたので、ここにおいておきますね。」
大田「まじありがと!助かった!」
「よかったです。また何かあったらお手伝いしますから。」
それだけ言い残して席に戻る。
勇希「。これ。月末の東京出張。ホテルと飛行機取っといて!会議いってくる。」
「はい、承知いたしました。いってらっしゃい。」
上田「あれ?勇希さんは?」
「お疲れ様です。先程、会議にいかれましたよ。12階会議室に向かわれています。」
上田「それ何時から?」
「17:00からです。多分ですが、12階に行く前に8階のオフィスに寄っていかれると思います。」
上田「助かる!」
基本的に、秘書として勇希さんの行動予定は把握している。
仕事のデキル女は、3つの核があると思う。
・気遣いができる
・時間に無駄がない
・はっきりしている
まず、第一に気遣いができる人は、周りを良く見ているし、コミュニケーション能力も高い。
さらに、時間に無駄がない。
時間管理ができる人は、残業をしないし、なにより、仕事量のコントロールがうまい。
要するに、タイムマネジメントが上手である。
トドメに、はっきりしている。
これは、間違いない。他人に媚びを売らず、迷わずはっきりと物を言う女性はできると思う。
そんな女性になりたいと思っている。
同期「あ、ちゃん~。」
「どうしたの?」
同期「実はさ~。今度田中さんたちと飲みに行くことになっちゃって~。」
「また飲みにいくの?最近体調崩したばっかりでしょ?大丈夫なの?」
同期「やっぱ、仕事の付き合いじゃん?しかも、やっぱ飲みたいんだよね~~~!」
「そう。楽しんでね。」
同期「ちゃんも行かない?ほら、次の日ゆっくりできるように金曜日に開催するから!ね?!」
「うーん。」
同期「お願い!!いこっ?!ちゃんが着てくれないと、大田さん誘いにくいんだよね~~。」
ほう。
そういう理由か。
くだらない。