第2章 仕事がデキル女...
「いいよ。けど、2次会には参加しないからね。」
同期「ホント?!ありがと~~~!!」
っていうか、大田さんって、去年結婚したばっかりじゃ...。
さすが。
同期「やっぱ、大田さんって、男らしくていいよね~。かっこい~。大田さんみたいな人と結婚したいな~。奥さんから乗り換えてくれないかな~~、なんちゃって!(笑)」
「大田さんは、昨年結婚したばっかりでしょ。飲み会きてくれるか微妙なところだね。あ、もうこんな時間。」
同期「あ、ごめんごめん!邪魔しちゃった!じゃ、今週金曜日ね!」
可愛い笑顔で手を振って席に戻る同期。
そろそろ、同期の紹介をしたほうがよさそう。
彼女は、野口みさ。
同級生。
色白。
胸が必要以上にでかい。
Hカップとか。
おかげで、ジャケットがしまらないどころの問題じゃない。
シャツは張り裂けそうだし。
シャツじゃないときは、必ず谷間がこんにちはしている。
あと、お尻がでかい。
痩せてはいない。
むしろぽっちゃりの少し行きすぎた感じ。
けど、色気はすごい。
身長は160センチ。
対する私は、
年中ジャケット着用
胸は。
B
の、C寄りだと信じてる。
色は、普通。ごくごく、普通。
夏は、少し日焼けして。
冬になると戻る。
身長は155センチ。
秘書をやっているから毎日ヒールはいてる。
おかげで身長がわりと低いことは、あんまり知られていない。
まぁ、知られる必要もないんだけど。
さてさて。
定刻が迫っている。
あと5分で18:00になる。
さっさと会社を出てお買い物に行かなきゃ。
今日は、ハンガーを買いに行くって決めてたの。
なんでハンガーかって?
あれよ、あれ、ほら、滑らないハンガーが欲しいの。
普通のハンガーだと、すぐ滑り落ちて。
すごい困ってたの。
パソコンの電源を切って机の上を整理する。
勇希さんの机の上をさらっと片付けてメモを残す。
To.勇希さん
お疲れ様です。
今日は予定があるので、お先に失礼します。
あまり無理されないでくださいね。
18時を知らせる音楽で席を立つ。
できる女は、残業をしない。
「お疲れ様でした。」