第4章 飲み会でデキル女...
なんと言ったらいいのだろう。
若さゆえの、危なっかしさ。というか。
何も知らないがゆえの可愛さを好んでいるのである。
だから、オジサンたちをだましたいと思ったなら、何も知らないフリをしてキラキラした笑顔を向けていればイチコロである。
オジサンに興味があるなら一度試してみるといい。
私はない。(キッパリ)
9杯目を飲み終わった私は、帰る準備。
「北野さん、お先に失礼しますね。これ、お願いしてもいいですか...?」
お金をこっそり渡す。
北野「ばーか!こういうのは、俺たちに任せときゃいーの!また一緒にのみに行こう!気をつけて帰れよ?」
酔ってんだか、フリなんだか。
男前な北野さんは、イケメンだと思う。
全員、こんなオトナだったらいいのにと思う。
お店を後にすると、割と飲みすぎたことを反省。
頭がクラクラする。
早くタクシーに乗らないと。
「ん~~...。」
少し、立ちくらみ状態になる。
男「あれれ?お姉さん、大丈夫~?」
!
きた。
一番嫌いなタイプ。
「すみません。大丈夫です。立ちくらみしただけなので。」
男「え~危ないよ~~。ほらほら~。」
「っ、大丈夫です。すみません。失礼します。」
男「いや、あぶないってば~、俺が送ったげるよ?なんなら、ゆっくりしてから帰る?ほらほら、、」
しつこい。
しつこい!!
こういう男は。
「邪魔。」
ストレートに言わないと馬鹿だから分からないんだろう。
男「ちぇ、かわいくねぇ~。」
可愛くなくて悪かったですね。
こんなとき同期(ミサ)なら、きっとつかまってヤってる。
本当に、吐き気がする。
よくあんな男と。
そう考えているうちにさらに、はきそうになる。
「う、、、」
ちょっと、同期のことを考えるのはやめよう。
本気ではきそうだ。
タクシー乗り場まであと少しなのに、ちょっと、休憩。
「あー...。」
今日、9杯しか飲んでないけどな。
疲れがたまってたのかな。
少しだけ電柱にもたれかかる。
「ふぅ...。」
目を閉じて、リアルに休憩。
頭の中がぐるぐるしている。
なんだこりゃ。