第4章 飲み会でデキル女...
北野さんたちに飲ませられて気づけば、7杯目。
決して弱くはないが、酔いが回るのが早い。
3~4杯目の間が一番くる。
けど、どんなによっても、男の人にべたべたはしない。
そんな自分を想像するだけで吐き気がする。
多分、自分の限界は12杯ごろ。
それを超えると、多分NGなことになる。
だが、そんな失態をさらすほどバカでもないし、
アホでもない。
北野「ちゃんはさ~、どんな男の人がタイプ?」
みごとに酔っ払っている北野さん。
「そうですね。優しい人がいいです。」
北野「俺、優しいよ?!」
「北野さん。結婚してらっしゃるじゃないですか。」
ふふっと、笑う。
さすがに飲んでしまって、ツンツンできるほどの機械女じゃない。
そんなくだらない男女間の話をして盛り上がる。
北野「わー、ちゃん、若い!!!!ちょ、俺のこと、コウタって呼んでよ!!」
いつからかな。
気づいたら北野さんに下の名前で呼ばれていたりして。
北野さんの下の名前はコウタ。
けど、さすがに呼び捨ては出来ない。
北野「お願い!おつかれさま。って言って!!」
「コウタさん、お疲れ様。」
北野「いい!若い子は、やっぱりイイね!田代次期社長の秘書だもんな~~~。田代さんもイイ女の子捕まえたよね~~!!」
そういわれて、悪い気はしない。
自分で分かっている。
同期の中じゃ、容姿も仕事も頭ひとつ抜けている。
むしろ、アレ(同期)と比べられたくない。
気づけばベロベロに酔っ払って、周りのお客さんに絡みだす終いだ。
だが、申し訳ないことに止めるのは面倒なので放置。
甲斐「ミサちゃんって、胸でかいし、エロいし、たまんないよね!あの、むちむち感!」
田中「そうとうな男と寝てんな!!(笑)」
甲斐「まぁ、あれだね!若さゆえの。だね!」
田中「ああ、そうだね~。若いってのはいいね~。」
30前半のおじさんたちが若者を見て浸っている姿が見える。
そうなんだよ。
決して、オジサンたちは、ただただ若い子が好きなのではない。
※まぁ、そんな人もいるだろうが。