第4章 飲み会でデキル女...
やってきた花金と呼ばれる金曜日の夜。
街はにぎわっている。
スーツを着た男女が視界から途切れることなく歩いている。
今日は、会社の飲み会。
あの、同期(みさ)と約束した例の飲み会。
結局大田さんは、来るのか。
こないのか。
個人的には、来て欲しくない。
ああ、決して嫌いとかどうとかそういう問題ではなく。
新婚なんだし。
家庭を優先する、良き旦那さんであって欲しいという勝手な希望です。
同期「あ、ちゃん、こっち!」
「お疲れ。遅くなってごめんね。」
同期「いいよ!そのくらい!それより聞いてよ!!大田さん!きてくれたの!!!でも、2次会は行かないって~。」
「ああ、そうだったんだ。でもよかったじゃん。きてくれて。」
同期「まぁね~!(笑)中はいろっ!」
個室に入ると、
田中さん、甲斐さん、大田さん、北野さん。
田中「おっ、お疲れ~!」
北野「おつ!おいで!」
「ありがとうございます。」
北野さんの隣に座る。
同期(みさ)は、もちろん...
同期「大田さんって、けっこう飲まれるんですか?」
そういいながらサラダを取り分ける同期。
ああ、なんか、合コンとかでサラダを取り分ける女性がいいとかあるんだっけ?
たしかに家庭的に見えたりするのだろうか?
けど、サラダを取り分けるくらいで家庭的かどうかを判断するなんて、男も浅はかとおもう。
けど、実際には、そのくらいのレベルなんだと思う。
いや、違うか。
男が見ているのは、気が利くかどうか。ということか。
北野「みさちゃんの面倒見るの大変そうだね。相変わらず。(笑)」
「いえ、別に。」
図星だったので、愛想笑いになってしまった。
北野「ははっ、ってかさ!ちゃんって、めっちゃ仕事できるよね。まじビビる!(笑)この間のたっくんのもありがとね!」
「ああ、いえいえ、いつでも言っていただければしますよ。」
北野「助かる!本当に!!今日は飲むよ!!!はい、2次会は来ないんでしょ?その分、飲まないとね!!(笑)」
楽しい飲み会?の始まりです。