第3章 仕事後のデキル女...
後輩を部屋に連れてきたのは、これが初めて。
男「わ。やば!!めっちゃイイトコロ住んでるじゃん!!」
当たり前だろ。
その為に約2年ほど、一人暮らし計画を遅らせたんだから。
「普通です。」
そういえば、後輩君は、あそこ(買い物で会った場所)で何をしていたのか。
結局聞いていないままだ。
というより、まったく人の話を聞いていなかったのか、さらっと次の話題に変えられた。
男「ベッド!えい!!」
人の家のベッドにダイブする後輩。
まぁ、いいんだけど。
さて。夕食作りをしなくては。
今日の夕食は
・白身魚のホイル焼き
・トマトチャウダー
・山芋サラダ
簡単すぎるかな。
食べ盛り?の後輩君だけど。
ま、いっか。
男「あははっ、ふふ、うへ、(笑)」
テレビをみて一人で笑ってる後輩君。
楽しそうでなにより。
っと、思えば
男「ねー、先輩~。はやく~。お腹減った~。」
そういって、私の後ろで駄々こねる後輩君。
まったく。
「もう少しまってくれる?」
男「はーやーくーー。早くしないと。先輩食べる。」
「やめてくださーい。」
なんなんだ。
あわよくばと思われていることに、腹が立つ。
ワンチャン?
そんな言葉に当てはめられるような簡単な女のつもりはない。
悪いが、そこまで可愛く生きていない。
男「はーい。」
ちょっと、むっとしてる後輩君。
そんな、純粋に私に左右される後輩君がかわいいです。
けど、そんな目で一度たりとも見たことはないです。
けど、けど。
かわいそうなので、話題を振ってあげる。
「そういえば、なんで、あそこにいたの?」
男「えー、大学終わって暇だったから、ふらーっとしてた。」
「今年、就職活動でしょ?」
男「え、うん。まぁ。」
「どこに行くの?」
男「何も決めてない。」
「そっか。就職活動って難しいからね~。」
そんな、少し難しい話をしながら料理を進める。
男「わ!めっちゃイイ匂いする!!!」
「でしょ~?出来上がり~♪」
男「食べていい?!」
「うん、どうぞっ。」
男「いただきます!!!!!」
ああ、こういう光景もたまには良し。