第6章 〜休日1〜

ー梓sideー

あずさ『被害者のお名前は』
飼育員A「はい、高橋佳奈子さんです」
あずさ『皆様のお名前と遺体発見時の状況と何をしていたかは警察が来てからききますね。それまでは皆さん、待機していて下さい』

そして、遺体に近づく。

あずさ『……失礼します』

首に針で刺したあと……そしてうっすらだけどするアーモンド臭……。他殺。

沖矢「あずささん、これは他殺ですね」
あずさ『はい、首に針で刺した様なあと、あとうっすらするアーモンド臭。毒殺だと思います』
沖矢「……アーモンド臭？」
あずさ『はい、でも臭いはうっすらしかしないんです』
沖矢「あずさは鼻がいいんですね」

でもなぜ少ししか匂いがしない……？
あれ？これはなんだろ…燃えカス。

あずさ『沖矢さんこれ、燃えカス。匂いを少しでも消そうとした……？』


分からないことだらけ。
とりあえず警察が来るのを待つ。
しばらくすると警察が来る。

目暮「おう、君たちか。じゃあある程度は調べてあるんだな」
あずさ『はい、首に針で刺した様なあととうっすらするアーモンド臭、何かの燃えカス』
沖矢「それらから見て他殺だとは思います」
目暮「そうか……ん？」
あずさ『多分ダイイングメッセージかと』

ダイイングメッセージ、それは
床に書かれた[Dolphin Show]のDとＳに血がついていた。
右手にあるなにかの破片にちがついていることから自分で指を切りぬったんだと思われる。

名前、遺体発見時の状況を聞いていく。
そして容疑者として３人に絞られた。

1人は第1発見者の女性成瀬みゆき
もう一人は成瀬の悲鳴をきき駆けつけた男性の井戸田翔平
最後が遠藤に頼まれ救急車と警察を呼んだ男性の斎藤大樹。

イニシャル……違う……。
ん？これDとoとlにぬってあるんじゃ……ここのかすれ具合。
SはShowを全部塗りたかったが力尽きてこの付き方をしたように見える。


動機はきっと…。


_