【名探偵コナン】She is my everything.
第5章 〜探偵たちの夜想曲〜
類『静かに止まって、聞いてくれますか?』
安室「あなたもやはりそう思いますか」
類『はい。依頼人を合わせたくない人がいて偽のメールを送り探偵事務所から遠ざける』
安室「その人物が事務所の人間として依頼人と落ち合ったんです」
蘭、小五郎「ええ?」
安室「シー」
類『その証拠に鍵穴にこじ開けた様なあと』
安室「台所の食器棚の中に僅かに濡れたティーカップが入っていました。蘭さんの性格からして濡れた食器をそのまま食器棚にはしまわないでしょ?」
蘭「あ、はい」
コナン「それにさ出かける前におじさんがテーブルに落としたタバコの灰も綺麗に拭き取られてたよ。これって、僕達が出かけてる間に誰かが拭いたんじゃないかな」
類『つまりそれは誰かが小五郎さんの留守中に依頼人を招き入れ、テーブルの上を拭き、紅茶をだしてもてなした痕跡かと』
安室「そのティーカップをよく拭きもせず棚にしまったからまだ濡れていたというわけですよ」
何のためにって思う小五郎と蘭。
安室「さぁ?それは……本人に聴いてみましょうか」
蘭「本人って」
小五郎「まさか」
安室「先生がトイレに入ろうとした時に丁度返信が来ましたよね?」
類『そしてコナンくんがトイレに入ろうとした時も。さらにはみんなでって』
コナン「それにトイレの前の床にさぁ何かを引きずったようなあとがついてたよ」
安室「そう、恐らくその誰かは何らかの理由で依頼人を連れ込みまだ隠れているんですよ。あのトイレの中に」
バーン……
コナン「まさか?!」
事件が起きてしまった。
毛利探偵事務所のトイレで。
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