第4章 第4話
暫くすると、誰かが近付いてきた
「…可愛そうに…車に轢かれたのか…」
あ…さっきご飯くれた人だ…
「そうか…お前この猫にあげたくて必死だったんだ…」
そう言いながら僕の頭を撫でてくれた
…あ…凄く優しくていい匂い…
するとお兄さんはオジサンを抱えて歩き出した
『あ!オジサンを何処に連れていくの!?』
僕はさっきもらったご飯をくわえ、お兄さんについていった
「確かこの猫、よくこの林の中で見かけたんだよな」
そう言いながら林の中に入っていき、ある場所でオジサンをおろした
『…あ、ここ僕とオジサンが出会ったとこだ…』
前のご主人に捨てられて、ここで泣いてる所にオジサンが来てくれたんだ…
するとお兄さんは、そこを突然掘り出した
そしてちょっと大きめの穴が開いた
「お前…この鮭の切り身持ってきたのか」
だってこれオジサンのご飯だもん
「解った…これも一緒に埋めてあげるな」
…?埋める?何で?