第4章 第4話
そのお兄さんは穴の中に何故かオジサンを置いて、横にオジサンのご飯を置いた
そしてオジサンに土をかけだした
ニャー!ニャー!ニャー!
『!何するの!?オジサンが埋まっちゃう!!』
僕は必死で止めさせようとしたけど、お兄さんはオジサンを土の中に埋めてしまった
『オジサン!オジサン!』
僕は掘り返そうとしてたけど、そのお兄さんが僕を抱き上げて
「…お友達は死んだんだ…ゆっくり休ませてあげよう…」
…え?
…オジサンが…死んだ…?
嘘だ…オジサンが…
『…やだ…やだやだやだ!!オジサンが死ぬなんて…やだ!!』
オジサンに『泣き虫は嫌いだ』と言われていたけど、僕は大声で泣いた
『オジサーン!僕オジサンにまだ教わりたい事イッパイあるよ!起きてよオジサーーーン!!』
…どんなに叫んでもオジサンは出て来てくれなかった
『僕を独りにしないでよーーーっ!!』
…オジサンがいないと、また僕はひとりぼっち…
「…俺の所に来るか?」
『…え?』