第4章 第4話
僕は公園に着いて、真っ先にご飯を食べている人の所に行った
ニャー!ニャー!ニャー!
『お願い!ご飯ちょうだい!』
「あれ?仔猫?可愛いなー。何?オカズが欲しいの?」
ニャー!ニャー!
『早くちょうだい!オジサンが!』
僕は必死でお願いした
「うーん…でも仔猫に人間のオカズあげても良いのかな…まぁ…お腹空かせてるみたいだし…少しなら良いか。はい、鮭の切り身をあげるね」
そう言ってその人は、よく解らないけど何かのご飯をくれた
ニャー!
『ありがとう!』
僕はそれをくわえてオジサンの所に戻った
オジサンはまだ倒れたままだったから、その口元にさっきもらったご飯を置いた
『オジサンご飯だよ!』
でもオジサンは起き上がってこなかった
『オジサン…ねぇ起きて』
僕はオジサンの身体に自分の身体を擦り付けて起こそうとした
でもオジサンは起きなかった