第3章 First Love
友達と何度も来たことあるお店も、
マサキさんとじゃ、違う場所みたい
可愛い洋服や、
キラキラしたアクセサリーや、色とりどりの小物を見たりして、
それだけで楽しかった
私にはちょっと大人っぽいブランドのお店や
女の子らしい可愛い洋服ばかりのショップ
普段なら、躊躇しちゃうようなお店でも、マサキさんは構わず入って、
私に似合いそうだって、次々服を手に取る
「買わなくったっていいじゃん。楽しもうよ」
試着室へと背中を押して、
数着服を渡すと、着てみてと急かす
仕方なく、言われるままに試着してみるけど…
鏡に写して、ちょっと可愛すぎる格好かなって、不安になる
「ねぇね?着た?見せて~」
迷いながらカーテンを少し開けた
「わ~、こーゆうのも似合うね。可愛い」
「/////」
照れもなく、笑顔でそう言うから
いくらお世辞でも勘違いしちゃうよ
「じゃさ!次、この白いの着てみる?」
オフホワイトの、可愛いリボンのついたワンピを渡してくれるけど
マサキさんの後ろにいる店員さんが、ずっと私達を気にしてて……
買う予定なんてないから、罪悪感もあったけど
なに着ても、マサキさんは
可愛いって言ってくれるから、お姫様みたいで
“着せかえごっこ”は
くすぐったくて
すごく、楽しかった