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【S×A】だから人生は素晴らしい

第3章 First Love







一瞬、目をまん丸にして



笑いながら、彼は応えた








「それこそ、シツレイでしょ(笑)

おんなじ色なのにさ?」



「……」






そうだよね

私が真似したんだもん






おんなじに、したんだもん











「どうしてとか、聞かないの?」

「聞いて欲しいの?」

「……聞いて欲しくない」

「なにそれ(笑)」





自分でわけわかんないよ



どうしたいかなんて









何となく気まずい雰囲気に


残りのパンを食べ始める









私はこんなに落ち着かないのに、

この人は、なんにも思ってないんだろうな……






「ナニちゃん?」

「え…?」

「名前、なんてゆうの?」





思わず……パンを持つ手に、


ぎゅっと力が入った






「…」

「ちゃんね」





この人って、
ホント、無防備に笑うなぁ……






「あの…っ、あなたは…」



「俺?
俺はね、マサキってゆうの」






そう言って、くしゃっと笑う顔にキュンとして




急にドキドキしてきて


真っ直ぐに目を合わせられないくらい、


かぁーっと恥ずかしくなってきて





まだ、この時は気付いてなかったけど






私の恋は


この時、


ううん。出会った時から


始まっていたのかな






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