第3章 First Love
例えばあの時、
こうしとけば良かった
ああしとけば良かった
そしたら、もうちょっと
マシな未来を描けてたんじゃないかなって……
なんて、
すべてに後悔ばかりで……
終いには、あの時に戻れたら、なんて思ってしまう
子供だけど、
17才って年齢は、何かと微妙で
夢見るだけじゃ叶わない事もわかってるし、
努力がすべて報われない事も知ってる
曖昧なまま宙ぶらりんな私は
ただ、淡々と毎日を過ごす
だけど、
動き出さなきゃ
自分で何とかしなきゃって、
前には進めないんだよって、
真剣にそう思えるようになったのは
あなたと出会えたから
この出会いは、
運命だって思えたんだ
私がすべてに不満なんかなくって
キラキラした時間を過ごしていたならきっと
あなたの優しさに、
気付けてなかったと思うから
だから、“今”あなたに会えて良かったよ