第6章 終わりの足音
わざと痛いくらいに腕を掴んで
震える華奢な身体を、乱暴に弄った
他人が触れたことない膨らみと先端をからかって
いくら意地悪な言葉を吐いても、その瞳は揺らぐ事なくて
……身体はずっと震えたまんまなのに
なんでだよ
暴れて突き飛ばして抵抗しろよ
怖いくせになに勢いで抱かれようとしてんだよ
このまま本当にヤれるよ俺
ちゃんは俺を買い被り過ぎてる
「もしかしてちゃんて
すごいエッチなの?こういう乱暴なの好きとか?」
「…ちが…っ、ぁあ!」
「ホラ、すごいことなってんじゃない?
ホントにハジメテ?(笑)」
下半身に伸ばした指で、薄い布地の上から、そっと触れた
気持ちでは覚悟してたって、オトコを知らない身体は強張ったまんま
力の入った脚を無理矢理開かせる
「…閉じんなよ。
遊ばせてくれるって言ったじゃん」
「……や、ぁ…」
生理的に溢れ出した涙に、シラけたフリして
押さえつけてた脚から手を放した
「マサ…キさ…ん?」
「まだ何もしてねーのに…泣かれちゃシラけんだけど。
遊ぶ気なくなるって」
「ごめんなさい!わたしっ」
「あーもう。謝るとかホントウザい」
髪を掻き乱して、彼女の身体をソファーに押し付ける
そしてそのまま立ち上がると
冷たく彼女を見降ろした
「遊んで欲しいならさ、もうちょっと頑張ってよ。
処女と遊ばなきゃなんない程、ヤる相手困ってないんだよね」
絶望したような眼差しから視線を逸らして、ちゃんに背中を向けた
閉じたドアの向こうから、啜り泣くようなか細い声が聞こえて
……俺は、そのまま部屋を飛び出した