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【S×A】だから人生は素晴らしい

第5章 答えは始めから決まってる








“近いうちにココを出る”



しょーちゃんは、そう俺に伝えてから

同居人の関係ももう終わろうとしてるのに、
それからの方がやたらと身体を求めてくるようになった





身体を拓くことに抵抗はないし、気持ちいいから構わないけど

仕事から帰って来るなりいきなり廊下で、だとか

風呂に入って来て、立ったまま繋がったり、だとか

ベッドに入れば、残業で疲れてるはずなのに上に乗っかってくるし




今日だって……休日だからってさ


何故か、昼間っから奉仕させられちゃってる







「……ん、はぁ…っ……」



上目でしょーちゃんを見つめながら

咥えたまんま裏筋を舌で辿って




仰け反るしょーちゃんの反応に合わせて、口を窄める


快楽を求めてるだけだとは思えない


錯覚しそうになるくらい、触れる掌は優しい


俺の頭を引き寄せ、髪に指を埋める




戸惑いと同時に嬉しいって感情が入り混じって、

しょーちゃんの真意を探ってしまいそうになる



そんなことしたって、……意味なんてないのに







「はっ、ん…も…くっ……」



グッと引き寄せられた頭を、そのまま素直にしょーちゃんに埋めて

零さないよう全てを受け入れる




そっと離れ、濡れた唇を腕で拭ったら、直ぐに脇に腕を差し込みそのまま身体を引き上げられた


ちゅ、ちゅ、とキスが降ってきて、色付いた視線が絡んでくる


ねぇ、しょーちゃん……俺になんて言わせたいの……







「……」



なのに、口を開こうとすると
目線を逸らし背後に身体を倒した


見えなくなった表情に、気にしないフリして立ち上がる






「シャワーしてくる……」

「…んー」






気にしない
余計なこと考えちゃいけない


こんな雑念、全部、流してしまおう



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