• テキストサイズ

【S×A】だから人生は素晴らしい

第4章 ありふれた日常





取り合うみたいにふたりでシャワーを浴びて


窮屈な浴槽に、重なって入った



くだらない話でバカみたいに笑って

逆上せるだろ、って

慌しくバスルームから飛び出す


大型犬を扱うみたいに、バスタオルで拭き合って


なだれ込むようにベッドにダイブして、戯れる




「ちょーっもぉ、しょーちゃん

冷たいってー」

「知らねー(笑)」



組み敷いた身体を見降ろすと

濡れたまんまの髪から滴り落ちた水滴が

マサキの頰を伝う




ぽたり、ぽたりと次々模様を作って




マサキの顔がぼんやり霞んでく




「……しょーちゃん、

髪乾かさなきゃだね……」



落ちた水滴を拭うことなく


そう言ってマサキは、俺の頰に触れ




首に腕を巻き付けると、ギュッと抱え込んだ



俺より高めの体温に包まれ

優しい心音に瞼を伏せて

心の奥が軽くなるのがわかる





もう少しだけでも

こんな時間が続けばいいのに




いっそこのまま

永遠に

夢の中にいれたらいいのにな





/ 212ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp