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【S×A】だから人生は素晴らしい

第4章 ありふれた日常





玄関のドアを開けた瞬間から、
しょーちゃんに何かあったんだってわかったよ。

冷たい空気を纏い、見え透いた嘘の笑顔貼り付けて

こんな風に突然帰って来るくらいなら、顔を合わせた瞬間に抱きついてくれたらいいのに……


いつも通りを演じようとする



しょーちゃんは頭いいけど

こういう所はものすごく不器用で

バカみたいにプライド高くってさ



きっと……
いろんな物を背負ってるんだ



家族でも恋人でもない俺の前くらい、弱いとこ見せたっていいのにね



居た堪れなくなって抱きしめると、
手繰り寄せるように腕を掴まれ


しょーちゃんの視線に囚われる


それは、哀しいほど綺麗で……




吸い寄せられるように重ねた唇は、熱くて蕩けてしまいそう



しょーちゃんの為にしたキスなのに、いつの間にか自分自身も夢中になる


されるがままに壁に貼り付けられ、


淫らに拓かれた身体は

中心に熱を集め、その密やかな奥までも疼きを与えられる



「…すげ、ヒクヒクしてる。

ヤラシイなお前…」



蠢く指は、イイトコロを探し当て、

絶えず押し寄せる快楽の波





太股は押さえ付けられてついた赤い手痕と

汗と透明な蜜で濡れ

間接照明の下、淫靡に映し出されてる



「…しょーちゃ…も
してあげ…るっ…から」


掠れた自分の声にさえ、興奮してしまう浅はかさ

せめて身体を繋げる時くらい

包み隠さず曝け出せばさ


しょーちゃんの気持ちに少しは寄り添えるかな…



「俺はいいから。もっと声聞かせろよ」


抱え込まれた片脚と
既に勃起ち上がった欲望に

しょーちゃんの服が擦れて、また一歩快楽を駆け上がる



「ぁ……っんやぁ、は…ッ…」



キツく扱く掌に合わせて

強請られた通りに声を上げた





そして、

ボタンひとつ外してもないしょーちゃんの掌で欲を吐き出すと

もう限界だわ、って
しょーちゃんはベルトを弛め

俺に腰を擦り付けた


「ああっ、しょぉちゃ…ッ」


俺ん中に押し入ってきたしょーちゃんが

眉間に皺を寄せて
余裕なく表情を崩す、その瞬間は

堪らなくゾクゾクして
無意識に締め上げてしまう


「う……ッはぁ……」


貪るように唇を重ね

しょーちゃんの頭を抱え込むと

その律動にただ身を任せた



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