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【S×A】だから人生は素晴らしい

第4章 ありふれた日常






色気を帯びた上目が、


俺の表情を窺う



脚の間に納まった頭が、上下して


その、ぷっくりとした唇が俺を咥える





……なんで?


しょーちゃんは、こんなことすんの?




怪我したから?


なんでもするって言ったから?





「……っ……」




ぎこちなさに、返って煽られるけど


素直に声なんか出せない







俺の事なんて、

何とも思ってないくせに



プライドの高いしょーちゃんが、

こんな屈辱的な事するなんて





機嫌を窺うような素振りに、イライラする



同情?

俺が可哀想だって思ってる?





そんな思いが過った途端



すごく自虐的な感情が芽生えた







「ヘタクソ。

もっと奥まで咥えて、ちゃんと舌も使わなきゃ。

俺、こんなんじゃイケないよ」





口端で笑いながら、

しょーちゃんの頭を押さえ付けた




一瞬、押し返すように頭が浮いたのに、


掌が根元に添えられ


必死に扱き始めた








「……っは…ぁ、」




我慢してた声が、


思わず溢れると


しっかり聞こえたみたいで、ソコばかりを念入りに愛撫する






なんだよ


わけわかんないよ





苛立ちと迷いの中


迫りくる快楽の波に





……抵抗した







「……っいよ、

も、いい…っ…から。

下手なんだもん。自分でヌいた方がマシ」





肩を押し退け

そう言って吐き出すと




俺から離れたしょーちゃんは、

酷く、傷付いた顔をした







俺は、


晒された外気に熱を奪われながら


身体の奥に燻る欲は、なかなか冷めなくて



濡れたしょーちゃんの唇だけで……



クラクラした





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