第16章 御都合主義の個性さん2
『なんか…私も電気くんの事好きかも』
「咲良…」
『私この年の頃から電気くんに出会ってたらなぁ…
でも私が15歳だから電気くんは3歳だね』
それは無理だなぁって笑う咲良
「俺は咲良が何歳でも好きになれる自信あるよ」
『じゃあ、15歳の私も好き?』
きらきらした瞳で見つめられると
胸が高鳴る
「好きだよ、咲良ならどんな姿でも大好きだ」
『うれしい』
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咲良の服を一つ一つ丁寧に脱がしていく
俺の童貞を貰ってくれたのは咲良で
今度は俺が咲良の処女を貰えるなんて
なんだかおかしな話だ
一矢纏わぬ姿になった咲良は
この姿でも相変わらず、とても美しくて
まだ小ぶりな胸や、少女らしい薄い茂み
いつもの妖艶な体とはまた違う魅力があった
優しく抱きしめてキスをする
胸元に手を這わせると体がピくりと震えた
『ひぅっ…』
「大丈夫?痛くねぇ?」
胸の先端を指でくりくりと刺激しながら問いかける
『ん…大丈夫…』
視線を絡ませ合いながら愛撫していく
どんな瞬間も見逃したくない
俺のモノになっていく咲良を忘れたくない
『んっ…や、ふぅ…ん』
「声我慢しないで、いつもみてぇに聞かせて」
『あ、ん…いつもってぇ…』
「いつも、俺の下であんあん言ってくれてんの…
マジで可愛いから、今日も聞かせて」
『やぁ…っ、はずかし…』
「でも、本当に俺でいいのか?初めての相手」
『27歳の私って処女だった?』
「いや…多分違うけど…」
『でしょ?なら私のは結婚する人に初めて貰ってほしい…』
変かな…と困ったように笑う咲良
別に本当にタイムスリップしてきた訳じゃない
体と精神が12年前に戻ってるだ
分かっているのに嬉しくて
涙が出そうになる
俺だって何度も思ってた、
もっと早く咲良に出会えてたらって
今まで咲良に触れてきた男全員憎らしかった
咲良の初めてを奪った男に至っては
会ったことも誰かも知らねぇけど殺意が芽生えるほどに
だから尚更嬉しかった