第4章 年下男子の憂鬱
〜咲良side〜
契約を済ませ
適当に入ったバーガーショップ
電気くんはずっと面白い話をしてくれて
頑張って笑わせてくれようとしてるのがわかる
ほんとにいい子だ。
もっと歳が近ければ、すぐ好きになっていたかも知れない。
今はまだ弟のようにも感じている。
食事を済ませて家財を選んだ。
ほぼ電気くんの独壇場で、推しに弱い私は
電気くんの選ぶものをカゴに入れるだけ。
流石にヒョウ柄の布団カバーは躊躇したけれど
手触りが良くて、購入してしまったし
ダーツとか確実いらないものも、
『一緒に遊べるじゃん!』なんて言われて買ってしまった。
ベッドは、そんなに広くなくてもいいのに
電気くんのがどうしてもセミダブルじゃないとって
泊まりに来る気満々だなぁ…なんて思いながら購入し
ホテルに帰った時はもうヘトヘトだった
『つーーーかーれたーーーー!』
ベッドに思いっきりダイブすると
電気くんは笑いながらベッドに腰掛ける
「なんか、スゲー楽しかったな!」
『電気くん楽しそうだったもんね』
「あぁ、
どんな部屋になるか、楽しみだぜ」
チャラセンスは置いておいても、家具そのものはなかなかいい物を選んでくれたと思う。
豹柄のベッドカバーは買い換えればいいし
別れた後でも使えるだろう
『お風呂入んなきゃ…
明日、ハローワーク行って…それから…』
明日のことを考えようとするけど眠くて頭が回らない
「お風呂ためてくるよ」
電気くんが私の髪を撫でて風呂場に向かう音がした。
ああ、まどろんで、
このまま眠ってしまう…
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「咲良、咲良
風呂はいったぞ」
体を揺すられ、ぼんやりと返事をした。
『裕太……先に入っといて…すぐい…く』
その名前を口にした瞬間、寝ぼけていた頭はハッキリとし、
みるみる血の気が引いていった
『あ…ごめん…私なんで…』
目を開いて、隣を見ると
電気くんの悲しそうな表情