第7章 ひと段落
そうして私たちは近くのファミレスに入り、それぞれ好きなものを頼む
『おいし~』
切「そういや、甘風ってよく甘いもん食ってるよな」
『私の個性、糖分大事なの!だからチョコレート持ち歩いてるんだ』
私はポケットに入れたチョコレートを取り出してみせる。
瀬「へえ!砂藤みてえだな!」
『爆豪くんが汗で個性使うように、私の個性の原動力も糖分だから!』
爆「けっ!ならコスチュームもそのようにすりゃあよかったじゃねえか」
『コスチュームは脚力増強機能あるよ!ほら私って割と格闘タイプでもあるから!』
耳「マナは力というより、素早くて強いよね。身のこなしがみんなと違ったよ」
『えへ、ありがとう響香ちゃん』
響香ちゃんにほめられて私の頰は緩んだ。基本遠距離型の個性なため、私はどうしても近距離での戦い方を身につけなきゃいけなかった。だから、ヒーローになるために空手や柔道は積極的に取り入れてものにしたつもりだ。
今回の体育祭でも使う場面が多くあって、やっておいて良かったと心から思った。戦うのなら、弱点は少ない方がいい。