• テキストサイズ

メロメロ少女【ヒロアカ】

第15章 15章 仮免試験に向けて


『……え?』

半分野郎がいいのかよ…?半分野郎って、焦凍くんのことだよね?焦凍くんがいいって…なんで!?

『なっ、なんで…』

爆「あんだけでけえ声で話してりゃ聞こえるわ」

今日のみんなの恋バナのことだろうか、それともこの前の響香との話の時だろうか。わからないけど、あの話を聞いて私が焦凍くんを好きって思ったってこと…?

『あっ、あの恋バナは…みんなが好き勝手いってるだけで、別にほんとに好きってわけじゃ…』

爆「……こっち見やがれ!」

『え……っ!?』

突然、ガシッと顔を両手で包まれ、目の前に勝己くんの顔が迫る。恥ずかしくて逸らしたくても、ガッチリと顔を固定されていて動けない。近い、近いよ…!

爆「ずっと半分野郎ばっかり見やがって。クソ腹立つ!!なんでこんなにテメェは俺をイラつかせるんだよ、アァ!?」

『っ、な、んで…そんな風に怒られなきゃいけないの…?か、勝己くんには、関係ないじゃない!』

私が言葉を放つと、勝己くんは目を見開いた。そして、一瞬だけ、傷ついた顔をしたようにみえた。が、すぐにまた怒りの表情となり、言葉を発した。

爆「関係ねぇ、だ…?ねぇわけねぇだろ…!テメェ、この前俺が言ったこと忘れてんのかよ」

『この前って…?』

爆「興味ねえ女に名前なんて呼ばせねえ、そう言ったよな」

響香と恋バナをしていた時のことだ。あのときは、すぐにみんなが来たから意味は深く考えなかった。けど、まさかそれって…

『!い、ってたけど……でも、それって…』

爆「意味わかんねえわけじゃねえだろ」

ギラギラとした勝己くんの瞳が、私の瞳を捉える。いつもの彼とは違う、獣のような瞳だ。その瞳に少しの恐怖を感じていると、突然勝己くんが力を込める。体重をかけられ、そのまま私は床に倒れ込み、勝己くんが覆い被さる形となった。

『かつき、くん…?』

爆「…こんな時間に、男の部屋に一人で来るって、どういうことかわかってんのかよ」

『っ、だって…!』

私が弁明する間もなく、体を押さえ込まれ、ぐっと顔を近づけられる。

爆「言い訳は聞かねえぞ。……来たのはそっちだ」

/ 202ページ  
エモアイコン:泣けたエモアイコン:キュンとしたエモアイコン:エロかったエモアイコン:驚いたエモアイコン:なごんだエモアイコン:素敵!エモアイコン:面白い
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp