第6章 体育祭
《爆豪エゲツない絨毯爆撃で3回戦進出!これでベスト4が出揃った!》
あのあと爆豪くんが切島くんをくだし、これで残り4人。
私の次の相手は爆豪くんだ。
この、轟くんと飯田くんの試合のあとすぐに…
『…爆豪くんはバカじゃない。きっと、あのときみたいな誘導を読んでくる』
きっとどんな誘導にも彼はもう乗ってはくれない。
だったら
『それを利用しちゃえばいい…長期戦に持ち込むのはまずいし、早めに決めないとどんどん不利になる…』
爆豪くん対策を練りながら、控え室にあるモニターを凝視する。
《直撃イィィ!!!》
飯田くんの蹴りがおもいきり轟くんにあたった。
レシプロバーストを使っていたところをみると、彼はあと8秒ほどで決めなくてはならない。
しかし
『…轟くんの、勝ち』
轟くんは飯田くんのマフラーを氷らせて、さらに全身を氷でかためた。
これで、決勝にでれば相手は轟くんだ。
『よし!』
私は深呼吸をして、フィールドへと足を進める。