第6章 体育祭
エ「甘風マナ」
『!…え、エンデヴァーさん!?』
私は思わず一歩下がってしまった。なにせ、あのエンデヴァーさんに話しかけられたのだから!それも突然すぎて一瞬本当に私の名前を呼んだのかと疑ってしまった。
にしても、轟くんのお父さんだよね…?たしかに、目の色や髪もそのままだ…顔のパーツ自体はあまり似てないかも?なんて呑気に考えていると、エンデヴァーさんがこちらに近づき声を発する。
エ「まずは第一回戦突破おめでとう。実に素晴らしい戦いだった」
『あ、ありがとうございます。でも、本当に頑張らなきゃいけないのはここからですから』
エ「だろうな。このままいけば、焦凍とあたる」
『息子さんにも、負けません』
エ「そうか、それならあいつはそれだけだったということだ。俺の力を受け継いでおいて使わないなど、愚かなことだ」
さっき聞いてしまった轟くんの話。だから、余計にこの人を怖く感じる。この人は、ヒーローなのに…
エ「君の個性は強い。聞けば治癒もできるとか。戦闘にもサポートにも使える個性…素晴らしいよ」
『…そう思っていただけるのなら、光栄です』
エ「甘風マナ、俺の息子…焦凍の嫁になれ」
『…え?』