第6章 体育祭
《1位轟チーム!》
飯「すまない。俺のせいで迷惑をかけた」
八「そんなこと…飯田さんがいなければ私たちの勝利はなかったですわ」
《2位爆豪チーム!》
『はあ、間に合った』
瀬「まあ2位なら上々だって。結果オーライ。」
切「そんなこと思うかよ…あいつが」
爆豪くんすっごい悔しそう…絵がおかしい。敵だよあの顔。
《3位鉄て…心操チーム!?いつの間に逆転してたんだよ!》
あの人たしか…普通科の!やっぱり侮れない人だったんだ…どんな個性なんだろう?
《4位緑谷チーム!以上の4組が最終種目へ進出だァ!!》
わあ!緑谷くんすごい泣き方してる!すごくうれしかったんだね。
『爆豪くん、緑谷くんも決勝出るみたいだよ』
爆「デクのやつ…ぜってえ潰してやる!!」
《それじゃ1時間ほど昼休憩はさんでから午後の部だぜ!イレイザーヘッド飯行こうぜ》
《寝る》
相澤先生寝るって…でも昼の間にちゃんと休んで、対策立てておかなきゃ。いや、その前に私はやらなくてはいけないことがある。私は金髪の彼を探した。B組が集まる中、中心にいる彼を見つけた。
『物間くん、だよね?』
「なに?負けた僕にA組が何の用?」
『腕、石化しちゃったから。治しにきたの。競技とはいえ、ごめんね』
「…これ、治せるの」
『うん、少し腕借りるね』
私は固まってしまっている彼の腕を持ち上げる。そして、その場所にそっとキスをおとした。その様子を見ていたB組のみんなはざわめいたが、当の本人はびしっと固まってしまっている。…石化解いたよね?
『はい。これで大丈夫だよ。時間取らせてごめんね。じゃあね!』
放心状態の彼を置いて私はA組のみんなの元へ戻る。
みんなは楽しそうに先ほどの騎馬戦を振り返っていた。
麗「飯田くん!あんな超必持ってたのズルイよ!」
飯「ズルとはなんだ!あれはただの誤った使用法だ。どうにも緑谷くんとは張り合いたくてな」
麗「男のアレだな~!」
上「うェ」
『楽しかったんだね』
電気もアホになってるけど、楽しかったみたいでなによりだ。
『あ、私ちょっと飲み物買ってくるね。電気、みんなに迷惑かけちゃダメだよ?』
上「うェ~い」
電気が元気よく手をあげる。
蛙「ちゃんと通じてるのね」