第6章 体育祭
「お前…同……何……感じ…って……だ。緑谷………」
??だれか話してる…この声は…轟くん?それに緑谷って…
その声の方に向かうと
『んぅ…!!』
突然、誰かに口を塞がれ体をとらわれる
すこし怖くなって上を向くと…
(ば、爆豪くん!?)
爆「静かにしてろ」
どうやらこっそり聞いてるらしい彼。つまり、私にも聞けということかな…
轟「オールマイトの隠し子か何かか?」
え?緑谷くんが?
彼の突然のその言葉に思わず反応してしまった。確かにお気に入りっぽいし…個性も似てるし…え?ホント?
緑「ち、違うよそれは!もし本当に隠し子だったら違うって言うに決まってるから納得しないと思うけどとにかくそんなんじゃなくて…」
必死に否定してる緑谷くんの慌てた声が聞こえる。気づけば私も黙って彼らの話に耳を傾けていた。
轟「そんなんじゃなくて、って言い方は少なくとも何かしら言えない繋がりがあるってことだな」
緑「…___」
轟「俺の親父はエンデヴァー。知ってるだろ、万年No.2のヒーローだ。おまえがNo.1ヒーローの何かを持ってるなら俺は尚更勝たなきゃいけねえ」
なんだろう…轟くんのこのオールマイトに対する固執は
怖いくらいの冷たさが伝わってくる。心なしか肌がピリピリと痛む。これは…憎悪?