第6章 体育祭
どうやら二個目のステージにきてたらしい私たち
でも、こんなの
『飛んでる私にはカンケーないよ!』
そう、もう普通に突破できる
障害というものにはならない
《だよな甘風は飛んでるもんな!!ハートにのって!って、轟も早いぞ!?》
轟くんを追い抜いたかと思ったけど、案外まだすごく近くにいた
やっぱバランスとかもあるんだよね轟くん…
《早くも最終関門、一面地雷原!地雷の位置はよく見りゃわかる仕様になってんぞ!目と脚酷使しろ!》
ちょっとまって、飛んでる私にこれ意味ある?しかも最終って…
《甘風ラッキーだな!この種目お前の独壇場だぞ!!》
『ですよね…いや、油断しちゃダメだ!妨害があるかもしれないし…!』
私に有利といっても、それは他人がいない前提だ。油断大敵!
それにすぐ後ろから
爆「俺は関係ねえ!」
なんと爆豪くんも飛んできた
爆「てめえ宣戦布告する相手を間違えてんじゃねぇよ!」
彼は轟くんのあの緑谷くんへの発言が相当気に入らなかったみたいだ
《後続もスパートかけてきた!だが引っ張り合いながらも先頭3人がリードかぁ!?》
このままいけばかなり上位になれる
そう思ったときだ
緑「借りるぞかっちゃん!!」
そんな緑谷くんの声が聞こえたかと思うと、大きな爆発音が響く
そして、
《後方で大爆発!?何だあの威力!?》
『うわ、飛んでる!?』
《偶然か故意か!?A組緑谷、爆風で猛追!!つーか抜いたァァア!!》
『あっ!』
爆「デク!俺の前を行くんじゃねぇ!!」
思わず私たちも彼を追いかける
が、
《緑谷間髪入れず後続妨害!なんと地雷原即クリア!》
彼の妨害にあってしまい、ハートごとよろめいてしまう
『うっ、危ない…』
《雄英体育祭1年ステージ!序盤の展開からこの結末を誰が予想できた!?》
体制を整え、すぐにハイスピードを出す
しかし
《今一番にスタジアムへ還ってきたその男緑谷出久の存在を!》
どうやら一位はとられてしまったらしい
悔しいけど切り替えなきゃ!!
そして彼のすぐ後に私たちは僅差でゴールする
爆「また…くそ…くそが…ッ!」
緑谷くんに負けたことに相当なショックを受けている爆豪くん
十分すごいのに…
私は目の前で顔を歪ませる彼に何も声をかけることができなかった。