第6章 体育祭
透「ねえねえ!昨日のニュース見た?私全然目立ってなかったね~」
障「確かにな」
尾「あのカッコじゃ目立ちようがないもんね」
教室では、敵による襲撃と、そのニュースの話で持ちきりだった。どの局でも大々的にとりあげられていたから、必ずみんな一度はテレビでそのニュースを目にしただろう。
上「しっかしどのチャンネルも結構でかく扱ってたよな」
『ね、全国民が見たニュースなんじゃないかな?』
耳「無理ないよ。プロヒーローを輩出するヒーロー科が襲われたんだから」
瀬「あの時先生達が来なかったらどうなってたことか」
峰「やめろよ瀬呂!考えただけでもちびっちまうだろ!」
爆「ウッセーぞ!黙れカス!」
あの時先生たちが来なかったらどうなっていたか。先生を呼びに行ってくれた飯田くんには本当に感謝だ。そして、飯田くんが無事にUSJから出て救助を呼びにいけたのは、相澤先生と13号先生のおかげだった。やっぱり先生たちは偉大だ。そして偉大な先生といえば、オールマイトもそうだった。脅威的な力で敵を圧倒し、退けてくれた姿はまさにNo.1ヒーローだ。
飯「皆!朝のホームルームが始まる!私語を慎んで席に着け!」
切「ついてるだろ」
瀬「ついてねえのおめ~だけだ」
ホームルーム前に飯田くんの掛け声があったが、みんな座って話していたので結果的に座ってないのは飯田くんだけになってしまった。どんまい飯田くん。
芦「今日のホームルーム誰がやるんだろ?」
梅「そうね。相澤先生はケガで入院中のはずだし…」
相澤先生はあれだけの怪我の後だし、まだ復帰は難しいだろう。早く、先生の顔見たいな…なんて考えているとガラッと教室の扉が開かれた。
相「おはよう」
「「「相澤先生復帰早ええええ!」」」
上「プロすぎる…」
見たいと思った早々に拝むことができた。いや、そのお顔はほとんど隠れているのだけど…顔だけじゃなく全身包帯でぐるぐる巻きにされた相澤先生を見て、みんなが叫ぶ。
相「俺の安否はどうでもいい。何よりまだ戦いは終わってねぇ」
「なっ、また敵の襲撃とか…!?」
みんなが相澤先生の言葉に不安を露わにした。…が、それは杞憂に終わることになる。
相「雄英体育祭が迫ってる」
「「「クソ学校っぽいのきたぁぁあ!!」」」