第5章 emergency
オールマイト先生の登場により、生徒たちが心から安心した顔を見せた。
「待ったよヒーロー…社会のゴミめ!」
まわりの敵たちは、オールマイトの威圧感に怯んでいる。その間にもオールマイトは凄まじいスピードで敵を制圧していく。そして素早い動きで拘束されていた相澤先生を救出した。近くにいた生徒と先生を抱え、オールマイトは敵のいない場所へ避難させる。
「みんな、入口へ!相澤くんを頼んだ、意識がない、早く!」
『先生は私が運びます!』
オールマイトの指示によりみなが入口の方へと向かう。私は個性に先生を乗せて入口の方へ向かった。そして、入口に着くとゆっくりと相澤先生を地面に下ろす。敵は今オールマイト先生に集中してる、回復のチャンスだ。そう思って先生を治すことに集中する。
『相澤先生は、私たちに必要なヒーローです。だから…絶対に、私が治しますから…』
相「…あま、かぜ…」
『!先生…気がついて…!』
相「もう、大丈夫だ。だいぶ、治ってきた。おまえは、いつでも自分守れるようにしとけ」
『ダメです。まだ表面しか治ってません!内部がひどいんですよ…?せめて、目だけでも。後遺症が残ってはいけません』
相「…すまん。治癒も、できたんだな」
『隠してたつもりはないんです。ただこれは…その、自分でも何でできるのかわからなくて…』
相「そうか…これから、お前自身の個性の理解も、必要になるな。だが、上出来だ。」
『ありがとうございます』
先生に初めて褒められて、こんな状況でもとても嬉しく感じた。そして、しばらくすると先生の体は大部分が回復した。しかし、体力の限界か、先生は動けずにいた。オールマイトにより入り口付近まで運ばれたけど、確実に安全とは言い切れない。