第5章 emergency
「相澤くん、すまない…」
オールマイト先生が、相澤先生に謝る。先生はあまりの怪我に気絶しているため、私が膝枕をして少しずつ修復を試みている。敵は今オールマイト先生に集中してるし、回復のチャンスだ
『相澤先生は、絶対に私たちに必要なヒーローです。だから…負けないでください』
相「…負けねえよ」
『!先生…』
相「だいぶ、治ってきた。おまえはいつでも自分守れるようにしとけ」
『ダメです。まだ表面しか治ってません!内部がひどいんですよ…?せめて、目だけでも。後遺症が残ってはいけません』
相「…すまん。治癒も、できたんだな」
『隠してたつもりはないんです。これも受験に向けてなんとかものにしたチカラなので…まだ、うまく扱えないんです』
相「なるほどな。にしては上出来だ」
『ありがとうございます』
先生に初めて褒められて、こんな状況でもとても嬉しく感じた。そして、しばらくすると先生の体はほぼ治った。しかし、体力の限界か、先生は動けずにいた。オールマイトにより入り口付近まで運ばれたけど、確実に安全とは言い切れない。
爆「怪しい動きをしたと俺が判断したらすぐ爆破する」
切「ヒーローらしからぬ言動…」
黒いモヤのことを爆豪くんが攻略したらしく、少しだけ優勢になっているのが見える。私も、行きたいけど…だいじょうぶ、彼らは強い。私なんかより…
死「攻略されたうえに全員ほぼ無傷。すごいなぁ最近の子供は。恥ずかしくなってくるぜヴィラン連合」
「体が割れてるのに動いてる」
「みんな下がれ!」
死「これは超再生だな。脳無はお前の100%にも耐えられるよう改造された超高性能サンドバッグ人間さ」
あの怪物は、化け物だ。せっかく優勢だと思ったのに!
「まずは出入り口の奪還だ」
そう言って敵が狙ったのは、黒いモヤを攻略した爆豪くん
『爆豪くん!!』
しかし、それは思わぬ形で安心することになる