第5章 emergency
相澤サイド
『相澤先生!!』
なんで、ここにあいつがいるんだ。こんな、一番危険な場所に!!
「馬鹿か!来るな!足手まといだ」
『なりません!絶対に!私はもうヒーローの卵です!あなたを…守らせてください!!』
死「へえー…随分健気な生徒じゃん。どんな個性?」
『…ごめんなさい』
突然現れ、謝る甘風は俺の壊れたヒジに手を当てる。すると…
死「!!回復キャラかよ…」
なんと、俺のヒジはもとに戻っていた。痛みは多少あるが、さっきほどじゃない。こいつ、治癒もできたのか?さらに、甘風はおれの目にもあてる。そこからだんだんと回復していくのがわかった
この短時間で、ここまでの修復ができるとは…
『戦闘では、足手まといになるかもしれません…けど、少しでもあなたが苦しまないようにすることはできます。私を、使ってください』
「…わかった、感謝する、甘風!」
実際、治癒ができるのはかなりのアドバンテージだ。しかし、ここに甘風を置いておくのも躊躇われる。今俺はこの怪物と戦ってるだけに、あの手の奴までみる余裕がない。
死「回復キャラ、いいなあ…ねえ、他にはなにができるの?治癒だけで雄英に入学した訳ないよね?」
『仮にできたとして、あなたに見せるなんて馬鹿なことするわけないじゃないですか!』
ちゃんと、あいつは自分の立場をわかってる。それに少しだけ安心した。