第5章 emergency
ス「皆さん待っていましたよ」
訓練所で私たちを迎えてくれたのは、スペースヒーロー13号先生。人命救助のスペシャリストだ。宇宙服のようなコスチュームのおかげか、全体的にまるっこいフォルムで、親しみやすさが前面に出ている。
麗「うわ~~私好きなの13号!」
その可愛い見た目からフォロワーも多く、お茶子ちゃんもその1人らしい。そして、彼の案内で中にはいると…
切「すっげ~~USJかよ!」
そう、まさにあのテーマパークのようだった。さすが、雄英。広さも設備のド派手さも文句なしにテーマパークだ。…訓練施設だから夢の世界とは程遠いけど。
ス「水難事故、土砂災害、火災、暴風etc。あらゆる事故や災害を想定し僕がつくった演習場です。その名も…
ウソの災害や事故ルーム!略してUSJ!」
(((ほんとにUSJだった)))
相「オールマイトは?ここで待ち合わせるはずだが」
ス「先輩それが…通勤時に制限ギリギリまで活動してしまったみたいで仮眠室で休んでます」
相澤先生と13号先生の会話内容は私たちには聞こえなかった。きっと何かしらの事情があってオールマイト先生は来られなくなってしまったのだろう。
はあ、と相澤先生がため息をついて、私たちの方を向き直した。
相「しかたない始めるか」
ス「始める前にお小言を1つ、2つ…3つ…4つ…」
(増える…)