第5章 emergency
爆「つか、受験ときどうやったんだよ。ロボまで石化できんのかよ」
『蹴りだけならね。弓とピストルは、無機物には効かないんだ…』
爆「ま、俺にはぜっってェ勝てねえが、そこそこ使える個性だな」
今日の爆豪くんおかしい!なんか熱ある?って彼の頭に手を伸ばすが全力で避けられた。なんで。
爆「なにすんだ!!」
『熱でもあるのかと思って…』
爆「てめえは俺をなんだと思ってんだ!」
それとかぶさるように、切島くんが「まあ派手で強ぇっつったらやっぱ轟と爆豪だな」と言ったのがここまで聞こえた。
蛙「爆豪ちゃんはキレてばっかだから人気出なさそう」
爆「んだとコラ!出すわ!」
切「ほら」
隣に座る爆豪くんが、蛙吹さんに言われてブチギレる。うん、熱はなさそうだ、いつもの爆豪くんだ。それにしてもさっきの優しい爆豪くんは何だったんだろう…覚えてないって、何を?私、爆豪くんと会ったこと…ある?と自分の記憶を辿るも、どうもピンとこない。
と考えていると、それに追い打ちをかけるように電気が口を開いた。
上「この付き合いの浅さですでにクソを下水で煮込んだような性格と認識されてるってすげぇよ」
爆「てめぇのボキャブラリーはなんだこら!殺すぞ!」
さっきまで割と穏やかだったのに、みんなに弄られてキレまくってる爆豪くん。そんな様子にクスクスと笑ってしまうと、ギロッと爆豪くんに睨まれた。
そして、相澤先生に注意されたときには、すでに訓練場所に着いていたのだった