第14章 新しい生活
切「おめぇ…俺が暗視鏡買ったのどこで聞い…」
鋭児郎くんの言葉を遮るように、勝己くんは札束を彼に押し付けた。って、ちょっと待って。
『勝己くん!わ、私も、出すよ…!』
爆「いらねえよ!!いつまでもしみったれられっと、こっちも気分悪りィんだ!いつもみてえにバカさらせ!!」
後ろでは未だに電気がアホになっていて、勝己くんの真剣さとのギャップも相待って、なんだか急に笑えてきてしまった。
耳「ウチ…っ、この上鳴、ツボ…!!」
響香も笑いが止まらなくなっているらしい。
上「ふぇ、フェイダウェイ!」
そんなことを叫びながら飛び跳ねる電気に、もう我慢できなかった。
『ふっ、あははははっ!!!電気、頑張ってるねっ…!』
上「ウェイ!」
それを皮切りに、みんなも思い切り笑い出した。
切「ふっ……悪りぃな
みんな!!すまねえ!!詫びにもなんねえけど、今夜はこの金で焼肉だー!」
相(茶番…まあ、時には必要か)
これは爆豪くんなりのけじめだ。そして…優しさだ。
私には…何ができるのだろう。