第14章 新しい生活
相「とりあえず1年A組、無事にまた集まれて何よりだ」
寮の前に集められた私たち。1年A組、久々の全員集合だ。
瀬「みんな、入寮の許可おりたんだな」
葉「私は苦戦したよ…」
耳「普通そうだよね…」
尾「2人はガスで、直接被害あったもんね」
蛙「無事集まれたのは先生もよ。会見を見た時は、いなくなってしまうのかと思って悲しかったの」
麗「…うん」
相「…俺もビックリさ。…ま、いろいろあんだろうよ。
さて、これから寮について軽く説明するが…その前に一つ。
当面は合宿でとる予定だった仮免取得に向けて動いていく。」
佐「そういやあったな、そんな話」
芦「色々起こりすぎて、頭からぬけてたわ」
相「大事な話だ、いいか。切島、八百万、轟、緑谷、飯田。この5人はあの晩、あの場所へ爆豪、甘風救出へ赴いた」
蛙「…ケロ…」
相「その様子だと、行くそぶりはみんな把握していたわけだ。色々棚上げした上で言わせてもらうよ。オールマイトの引退がなきゃ俺は…爆豪、甘風、耳郎、葉隠以外全員除籍処分にしてる」
緑「…!!」
相「行った5人はもちろん、把握しながら止められなかった12人も理由はどうあれ俺たちの信頼を裏切ったことには変わりない。正規の手続きを踏み、正規の活躍をして、信頼を取り戻してくれるとありがたい。
以上、さあ中に入るぞ。元気に行こう」
(((いや、待って、行けないです)))
『っ、あ、あの…みんな、ごめっ…「チッ!こい!」!?』
上「え、なに!?やだ…」
私の声を遮るように、勝己くんが電気を草むらの影へ無理矢理連れ去る。するとビリビリ!!と激しく電気の音が鳴り響いた。
そして
上「うぇ、うぇーーい…」
草むらからアホになった電気が出てきた。
え、何事?
耳「ブフッ!!」
こちらに近づいてくる電気の様子に、響香が吹き出す。
そして、その後ろから勝己くんが現れて、鋭児郎くんに歩み寄る。
爆「切島」
今まで彼を名前で呼んだところを見たことがなかったから、その呼び方に驚いた。
そして、勝己くんは鋭児郎くんに札束を差し出す。
切「え、なに!?かつあげ!?」
爆「ちげえ!!俺が下ろした金だ。小遣いはたいたんだろ」
切「あ…」