第13章 奪還
みんなが注目する中、敵のボスとオールマイトがぶつかり煙が立ち込める。
ゴクリと、ツバを飲むことすら忘れる空気…
だんだんと、煙がはれていく
そして
オールマイトが、拳をあげた
「「「オールマイトォ!!!」」」
《敵は…動かず!勝利!オールマイト!勝利のスタンディングです!》
今にも倒れそうなのに、国民を安心させようとその場に立ち上がり、勝利を示そうとする
オールマイト…あなたは、最高のヒーローです…
「こちらでも毛布配布しておりまーす!」
「電車動きません!あちらで介抱施設の案内を行なっています。立ち止まらずゆっくり…」
飯「身動きがとれんな…轟くん八百万くんらと合流したいが…」
切「とりあえず動こうぜ。爆豪とマナのことヒーローたちに報告しなきゃいけねーだろ」
《次は
君だ》
オールマイトがテレビを指差し、そう告げた
短く発信されたメッセージ
それは一見まだ見ぬ犯罪者への警鐘
平和の象徴の折れない姿
これが意味するのは…
オールマイトの終わり
私が、終わらせてしまったの…