第13章 奪還
「ずいぶん遅かったじゃないか」
オ「うおお!」
「バーからここまで5キロメートル余り…僕が脳無を送り優に30秒は経過しての到着…衰えたねオールマイト」
オ「貴様こそなんだその工業地帯のようなマスクは!?だいぶ無理してるんじゃないか!?」
オールマイトを素手ではじいた。まさかオールマイトの攻撃を弾くことができる人がいるなんて夢にも思わなかった私にはそれだけでとてつもない衝撃だった。
オ「5年前と同じ過ちは犯さん。オール・フォー・ワン。爆豪少年と甘風少女を取り返す!そして貴様は今度こそ刑務所にブチこむ!貴様の操る敵連合もろとも!」
「それは…やる事が多くて大変だな
お互いに」
敵のボスの腕でオールマイトが吹き飛ぶ
あの人が吹き飛ぶところなんて、見た事ないのに…!
「"空気を押し出す" + "筋骨発条化" "瞬発力"×4 "膂力増強"×3。この組み合わせは楽しいな…増強系をもう少したすか」
爆「オールマイトォ!」
『オールマイト先生っ!!』
あまりに桁違いな敵の力に思わず叫んだ。
「心配しなくてもあの程度じゃ死なないよ。だから…ここは逃げろ弔。そのコたちを連れて。黒霧皆を逃すんだ」
彼は気絶している黒霧さんに呼びかけ、爪から何かを発してドドドド!と黒霧さんを突き刺した。
マ「ちょ!あなた!彼やられて気絶してんのよ!?よくわかんないけどワープ使えるならあなたが逃してちょうだいよ」
「僕のはまだ出来立てでねマグネ…転送距離はひどく短いうえ、彼の座標移動と違い僕の元に持ってくるか僕の元から送り出すしか出来ないんだ。ついでに…送り先は人、なじみ深い人物でないと機能しない」
そして黒霧さんの黒い霧が膨らむ。
「さあ行け」
死「先生は…!」
オ「逃がさん!」
オールマイトがボスに立ち向かう。
「常に考えろ弔。君はまだまだ成長できるんだ」
目の前でオールマイトと敵のボスがぶつかりあう。
「行こう死柄木!あのパイプ仮面がオールマイトを食い止めてくれてる間に!コマもってよ」
私と勝己くんに目を向ける敵に、私たちは余裕のない笑みを浮かべた。