第3章 戦闘訓練
『利き手は封じたけど、降参する気はない?』
爆「あるわけねえだろ!!」
『そっか、残念。』
まあするわけないよね、と思いながらさてどうしようかと考える。虜の矢もピストルキッスも、彼相手では全てかわされるのがみえている。さっき誘導に使っちゃったからもうその手には乗ってくれないだろう。となると、やっぱり近距離でやるしかないかな。私は意を決して彼に向かって突っ込んだ。そして
ぎゅうっ!と思い切り彼の首に抱きつく。彼は蹴りがくると思っていたようで、私の全身を避けることはできず、そのまま私と共に床に倒れ込む。
そして
『ピストルキッス』
彼の心臓を打ち抜き、全身を石化させることに成功した。そのまま捕獲テープを彼に巻き付けると。
「敵チームWIN!!」
オールマイト先生による、私たちの勝利宣言が屋内に響いた。