第3章 戦闘訓練
八「やりましたわマナさん!さすがです!」
オールマイトの声を聞いて、私はすぐに八百万さんの元へ向かった。彼女は私の姿を見るなら笑顔で褒めてくれた。もちろん私の力だけではない、彼女がいたからこそこの作戦は成り立ったのだ。
『そんな…八百万さんのサポートがあったからだよ』
オ「うんうん、とても良いチームプレイだった!さて、甘風少女、あの2人を元に戻してやってくれるかい?」
屋内放送でオールマイト先生からの指示が出たので、2人を戻しに行くことにした。
『わかりました』
私はまず、切島くんのところへ行く。全身石化させちゃったから心臓部にキスをする。
切「…!あれ、俺…っ」
『ごめんね。さっきまで、石になっててもらったの』
切「やべえ、覚えてねえ」
『石化前後の記憶少し飛ぶらしいんだけど…戦闘訓練、おぼえてる?』
切「あ、ああ。そんで俺…」
『私たちの勝ちだよ。爆豪くんのところにも行かなきゃだから、先に戻っててくれる?』
切「わかった。またあとでな!」
次に、3階にいる爆豪くん。
彼も全身石化状態なので、心臓部にキスをする。切島くんと同じく、彼の石化もすぐにとけた。その瞬間、彼は目をカッ!と見開いて戦闘モードに入ろうとした。
『ま、まってまって!もう戦闘訓練終わったよ!今爆豪くんの石化解いてたの。』
爆「はあ!?んなわけ…!」
『石化したら前後の記憶がちょっと飛ぶの。どこかおかしなところはない?』
爆「負けた…?また、俺が…?クソ…クソが!!!」
先ほどの、緑谷くんに負けたことと繋がり、さらに彼を追い詰めてしまったのかもしれない。ひたすらに悪態をつく彼に、私は何も言葉をかけられない。
『…爆豪くん』
爆「うるせえ!俺はっ…てめえだろうと誰だろうと、絶対ェ負けねえ…!あん時みてえなガキじゃねえんだ!!俺も!てめえも!!」
『あの時って、何言って…』
爆「っ!……クソが!!!!!」
激しく怒って去ってしまった彼。あの時ってなんだろう。私は…何かを忘れてる…?