第12章 林間合宿
翌日AM5:30
相「おはよう諸君」
まだ朝も早く、頭がぼーっとした状態でなんとか立っている私たち
そんななか相澤先生は平気そうに話を続ける
相「本日から本格的に強化合宿を始める。今合宿の目的は全員の強化及びそれによる仮免の取得。具体的になりつつある敵意に立ち向かうための準備だ。心して臨むように。
というわけで爆豪、こいつを投げてみろ」
そういって先生が勝己くんに投げ渡したのは
爆「これ…体力テストの…」
相「前回の…入学直後の記録は705.2m…どんだけ伸びてるかな」
体力テストの時にも使ったソフトボールだった。
「おお!成長具合か!」
「この三ヶ月色々濃かったからな。一キロとかいくんじゃねえの!?」
「いったれバクゴー!」
勝己くんは腕を振り、軽めの運動をする
爆「んじゃ、よっこら…
くたばれ!」
……くたばれ…
やっぱり勝己くんの掛け声はヒーローじゃない…わざとなの?前にバスの中で電気にボキャブラリーの指摘してたけど、勝己くんも大概だよ…
ピピッと先生の手元の機械がなる
そこに示されたのは
相「709.6m」
爆「!!?」
「あれ…?思ったより…」
相「約三ヶ月間様々な経験を経て確かに君らは成長している。だがそれはあくまでも精神面や技術面。あとは多少の体力的な成長がメインで"個性"そのものは今見た通りで、そこまで成長していない。だから____今日から君らの個性を伸ばす。
死ぬ程キツイがくれぐれも…死なないように____…」