第8章 職場体験
「歩けるか?」
緑「支えていただければなんとか」
轟「俺は軽傷です。でも飯田が」
『飯田くん!腕、治すから…』
飯「いや、いいんだ。これは…戒めとしてまだ残しておきたい。…もし、俺がただしい道を見つけたら、そのとき頼んでもいいか?」
『わかった。じゃあ、軽く止血だけさせて。そのままじゃ倒れちゃう』
飯田くんの決意を聞いて傷を軽く塞ぐ
すると
飯「3人とも…僕のせいで傷を負わせた。本当にすまなかった。怒りで何も…見えなく…なってしまっていた」
緑「僕もごめんね。君があそこまで思いつめてたのに全然見えてなかったんだ。友達なのに…」
轟「しっかりしてくれよ委員長だろ」
飯「うん…」
『私は怪我をしてないし、大丈夫。むしろ足手まといだったかも…』
飯「何を言うんだ!!あんなに手早く傷を癒してもらったんだ、そのおかげでネイティブさんも俺も、みんな無事だったんだぞ」
飯田くんが励ましてくれている
そのとき
ス「偽者がはびこるこの社会も!イタズラに力を振りまく犯罪者も!」
突然、ステインが動き出した。
今度こそやられる!そう思ったが…
ス「ハァハァ…粛清対象だ」
私と緑谷くんの上に覆いかぶさり、何かから守るようにしているステイン。見ると、能無がそばに倒れている…
まさか、助けてくれたの…?
ス「全ては…正しき社会のために!」
『…ありがとう』
最後の最後で、ヒーローのように助けてくれたステイン
それは、私の胸に強く残ることとなった