第8章 職場体験
ネ「悪かった。プロの俺が完全に足手まといだった」
緑「いえ…1対1でヒーロー殺しの個性だともう仕方ないと思います。強すぎる」
『そうですよ!誰だって初めてステインの個性を見たら何が起こっているかわからないままやられていたと思います。』
轟「4対1の上にこいつ自身のミスがあってギリギリ勝てた。多分焦って緑谷の復活時間が頭から抜けてたんじゃねえかな?」
そうだ、あれはステインのミス。私たちは運が良かっただけなのだ。また、緑谷くんの血液型がステインの相性と良かったことも。
私たちがヒーローさんにそんなことを話していると、緑谷くんが何かを見つけたらしく叫んだ。
緑「あ!グラントリノ!」
グ「新幹線で座ってろって言ったろ!?」
轟「誰?」
緑「僕の職場体験の担当ヒーロー、グラントリノ」
その間私は、拘束されているステインさんの目の前にいた
『あなたの信念は立派だと思いました…ただ、やり方を間違えてしまいましたね。…あなたのようなヒーローがいたら、私たちはきっともっと安心して過ごせたんじゃないかな…』
ス「…小娘、名は」
『甘風マナ』
ス「違う、ヒーロー名だ」
『私がヒーロー名を名乗るには、まだ早いかもしれませんが…将来、ちゃんと立派なヒーローになって…"ハートフル"と、名乗れるようにします』
ス「…お前のようなヒーローばかりだったら、俺だって人を救うヒーローになりたかったよ…」
ステインさんの目は、とても悲しそうで、けれどまっすぐに私を見てくれた
『あなたの信念を、私は無駄にしません』
それは私自身に対する、そしてステインさんへの誓いだ
そしてその後
「エンデヴァーさんから応援要請承ったんだが…」
「子供!?」
「ひどいケガじゃないか」
たくさんのプロヒーローがやってきてくれた。焦凍くんが言ったことをすぐに実行してくれたらしいエンデヴァーさん、さすがだな…
「えっ!まさかヒーロー殺し!?」