第3章 戦闘訓練
『電気ぃぃ~~~!!』
「?マナ…ってうおおおぉ!?」
マナは更衣室を出て通路で幼なじみを見つけると、真っ先に駆け寄り、ぎゅっと抱きついた。そして、自身の身を潜めるために彼を隠れ蓑にするのだった。さすがに上鳴もおどろき、何事かと思いながら彼女を見るも、そのコスチュームに目を奪われる。
峰「ヒーロー科最高!ってか上鳴!お前ずるいぞ!その甘風のエロボディを一身に受け止めやがって!!」
上「え…あ……マナ?ど、どうしたんだよそのコスチューム!」
『個性だけ書いてサポート会社に丸投げしたらこうなった』
上「あー…なるほどな。だから言ったじゃねえか、俺がデザインしてやろうかって」
『してもらえばよかった』
あの時断った自分をこんなに恨むことになるとは…。と、電気の横に切島くんがいることに気づく。彼はなぜか電気に哀れみの目を向けていた。
切「幼なじみ大変だな」
上「そうなんだよ!得することも多いけど色々大変なんだよ!」
『色々大変ってなによ』
私が2人の言葉に苦言を呈していると、近くにいたらしい麗日さんが、「え!?」と驚いた声をあげる。
麗「幼なじみなん?てっきり彼氏やと…」
耳「こんなのが可愛いマナの彼氏なわけないでしょ」
上「こんなのってなんだよ!」
耳郎さんにこんなの、と言われたらことに反論する電気だったが、通路の先でオールマイト先生が待っていたため、そこからは黙って歩みを進めることになった。
オ「格好から入るってのも大切なことだぜ少年少女。
自覚するのだ。今日から自分はヒーローなんだと!
さあ始めようか有精卵ども!」