第3章 戦闘訓練
『な、なにこれ!!!』
なにこれなにこれ恥ずかしい!
コスチュームを受け取った私は、ワクワクしながら開封したのだが、コスチュームを広げた瞬間、しっかり希望を書かなかったことを後悔した。
真っ白な胸元が開いたタートルネックワンピ(ミニ)は背中も開いてる…それに黒いニーハイ、ふわふわの白いブーツ…ブーツは可愛いけど、全体的に非常に露出が激しい。サポート会社さんはどういった意図でこんなコスチュームに…!?と思い同封されていたコスチュームの仕様書とメッセージを確認する。
説明によると
「個性が魅了とあったので、男でも女でもドキッとさせるコスチュームにしました。夏はサマーニット、冬はニットと2パターン。伸縮性に富み、動きやすさ重視。さらに蹴りで石化とあったのでブーツは脚力上昇機能つき!捕獲用の道具が欲しいという要望にはバングルを採用いたしました。このバングルは中から捕獲用の縄が出せます。さらにエネルギー源が糖分ということでチョコレートなどのお菓子を入れるポーチ付。」
麗「はぁぁあ!マナちゃん、すっごいね!」
コスチュームを見にまとった私を見た麗日さんが、感嘆の声を漏らした。
『こんな格好してみんなの前に出るの…無理だよ…』
葉「八百万さんのがすごいから大丈夫!あーでも、八百万さんのストレートな露出よりエロいかも」
そう言うとは透明人間の葉隠さん。彼女の姿はグローブとブーツでしか確認できない。
『どんどん出づらくなるからやめてー!』
体を隠しながら更衣室の奥に縮こまる私を見かねて、耳郎さんと八百万さんが慰めに来てくれる。
耳「でも、ウチはそれいいと思うよ?」
八「そうですわ!露出を恥ずかしがってはいけません!自信をお持ちになって」
芦「にしても、あんたスタイルいいね!胸おっきいし、足も細長いし…腰細いし!こんなのドキドキしないやついないでしょ!自信持ちなって!」
『そそそ、そんなこと…!!!無理ー!!』
芦「かわいいい!!照れてるし顔真っ赤!」
ピンクの女のコ、芦戸さんにぎゅうっと抱きしめられて少し落ち着きを戻した私。そんな様子をじっと見ていた蛙吹さんが、パンと手を叩いた。
蛙「そろそろ時間よ。みんな急ぎましょう」
彼女の一声で、みんなが更衣室から出て行く…そして私が躊躇う中みんなでグラウンドβに向かった。