第15章 茜色の秘密
カ「シュリは何処に行こうとしてた?
ここは広間とは反対方向だが」
『アタシもサボりです…宴とか初めてで居心地が… だから中庭に行こうとしたんだけど 迷っちゃって』エヘッ
宴での自分の失態を思いだし一瞬ショボンとしてしまったけれど 無理やり笑顔を作って答えた
カ「中庭か…懐かしいなぁ よく遊んだよ」
『カイルはよくこのお城に来てたの?』
"遊んだ"と言うから子供の時かな?
王様と一緒に遊んだのかな?
子供の時…小さいときの王様ってどんなだったんだろ…
『フフッ♪』
"ちび王様"を勝手に想像して声に出して笑ってしまった
カ「何を想像したんだい?」
『うわっ!』
自分の世界からカイルの声で引き戻されると 目の前には鼻がくっつきそうなほど近くにカイルの顔が!
『カイル近いから!』
胸に手をついて急いで離れた
カ「あははっ、シュリはやっぱり面白いな」
『もう、からかわないでよ!』
チョット強めにカイルの胸を叩いた
カ「ウッ 小さいときに少しの間この城に厄介になってたことがあるんだ…中庭に行きたいなら俺が連れていってあげようか?」
『そうなんだー ってか本当?ヤッター
もうたどり着ける気がしなかったの…お願いします♪』
よっしゃー道案内確保!
小さくガッツポーズをして カイルの後についていくことにした