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温もりに包まれてて 【贄姫と獣の王】

第15章 茜色の秘密


部屋に戻り 王様は着替え終わると
まだ宴は終わっていないので戻って行った

アタシは…何となく戻る気にもなれず部屋の窓から外を眺めている

窓から見る空は オレンジ色に染まり
夕焼けって綺麗だけど
何となく気が沈むって言うか
寂しいような人恋しくなる気がする

『また失敗しちゃったなぁ…』フゥー
大きなため息が出ちゃった

王様に迷惑かけたくないのに
そうは思っていても
全くうまくいかないよぉ…

窓枠に凭れていると
昼間見た噴水が目に入った

あっ…
昼間は気がつかなかったけれど
太陽が傾いてきたからかオレンジ色の光が
木々の緑や苔の深緑を照らし
燃えるような茜色に変わり
昼間とは全く違う景色になっていた

綺麗…やっぱりあそこに行ってみたいな
行っちゃおかな

よし!行っちゃお♪
そーっと部屋を出ると廊下には誰もいなかった
ロプちゃんとキューちゃんもいないか…
でもお城の中だし一人でも大丈夫だよね

そう思いながら まだうろ覚えのお城の中を中庭に向かっていった






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